工房の特色や利用方法が見えてくる

工房の人々

 大森牧子

 多摩美術大学大学院美術研究科修了

 ホルベインスカラシップ第11回奨学生

 個展グループ展多数開催

 近年では様々なアート活動にも積極的に参加しています。

 《LINK》http://anc3434.base.ec/

 《facebookページ》https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=480456568813300&id=258700634322229&fref=nf

 

彼女はアクリル画の作家さんです。

彼女のアクリル画は、色の重なりの美しい抽象画なのですが、その絵を見て、銅版画でもいい表現が出来ると思いました。なぜなら銅版画は、透明感を表現できる版種でもあるからです。私は彼女の求める表現をよく伺って、いくつかの技法を提案し、基本的な手順を教えただけですが、このように作家の持ち味を生かすことに、微力ながら協力できたことは、私にとって実りの大きい繋がりとなりました。


 吉村正美

 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修了

 アワガミ国際ミニプリント展

 版画協会展

 シェル美術賞2013 (保坂健二朗審査員賞)

 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2015

 酒蔵真澄 (長野)

 他、個展グループ展多数開催

 http://masamiyoshimura.com/log/

 

彼女とは、大学院で同窓でした。なので、技術的に全く問題がなく、工房を大事に使ってもらえる、そういう信頼関係が築けているので、ほとんど工房を預けてしまって使ってもらっています。

工房を預けられる、そういう関係の繋がりが増えて、銅版画によるアートも増えていくことを願っています。


 三井恵津子

 多摩美術大学生涯学習センターにて、銅版画を始める

 第6 高知国際版画トリエンナーレ入選(2005)

 第57 CWAJ現代版画展入選(2012)

 南アルプスミニチュア版画展入選(2013)

 第6 山本鼎版画大賞展(2015)

 アワガミ国際ミニプリント展入選(2015)

 

彼女は、ヘイター刷りで作品を作っています。ヘイター刷りのための大きなローラーを持参し、工房の利用は主に刷りのみです。ヘイター刷りには場所が必要なので、彼女の予約が入っている時は、刷りの作業に入りそうな方のご予約を受けないようにしています。この工房では、必要な作業環境を出来る範囲で整えていくことを心がけています。


 佐藤美枝子

 多摩美術大学生涯学習にて、銅版画を始める。

 第83回版画展入選

 

彼女の版作りはクレヨンから始まります。クレヨンを防蝕膜の代わりにしているのです。そして、根気よく削り磨くことで、この質感を出しています。クレヨンの腐食は、腐食液が汚れるので、専用のバットを出してきて行います。650㎜×480㎜以内の作品作りとなってしまいますが、汚してもいい腐食バッドがあるのは、工房としては珍しいかもしれません。    


 三塚祥子さん

 武蔵野美術大学通信教育課程油画学科版画コース卒業

 第91・92回春陽会入選

 

彼女の版作りの特徴は、パターンです。パターンを描く時の彼女は、とても楽しそうです。ですが、パターンはなかなか作品にはなりにくい。そこで、パターンを描いては腐食し、また違うパターンを描いて腐食するということで複雑化し、彼女なりの世界を作り出しています。こういった版作りも、銅版画ならではの表現方法です。


 島田北斗

 日本版画協会会員

 多摩美術大学大学院版画科修了

 

夫です。日中は一家の大黒柱として地元で働いているので、工房で会うこともほとんどないと思いますが、講評や指導などご希望の方は、ご相談ください。


今回、掲載をお願い致しました皆さまのご協力に感謝申し上げます。

今後も、少しずつ増やしていこうと思っていますので、またご一読ください。

よろしくお願い申し上げます。